AIエンジニアのインターンを成功させるには?目的別の選び方と成長の秘訣
AIエンジニアを目指すなら、インターン先の選び方や取り組み方が重要です。
本記事では「事業会社」と「AI専門会社」で得られるインターン体験の違いを踏まえ、就職前にスキルを向上させる方法を解説します。
事業会社 or AI専門会社?
インターン体験の違い
AIエンジニアとしてキャリアを築く際、まず検討すべきは「事業会社」と「AI専門会社」のどちらで経験を積むかです。
事業会社とは、営利を目的とする企業全般を指します。メーカーはもちろん、スーパー、レストランなどほとんどは事業会社に含まれます。AIエンジニア側の視点ではAI開発を専門とせず、事業を進める中でAI技術を活用する会社のことです。
対して、AI専門会社とは、その名の通りAI技術を中心に事業を展開する会社を指します。
特定の業界に対するAI開発を突きつめたいのか、それとも専門的にAI開発を深掘りしたいのかによって、理想的なインターン先は大きく変わります。
将来どのようなエンジニアを目指すのかをイメージしながら、会社の特性をしっかり見極めましょう。
事業会社のインターンで得られる経験
そもそも事業会社に向いている人は次のような傾向がある人です。
- AI以外の仕事にも関わりたい
- 特定の業界やサービスでAI技術を磨いていきたい
- AI研究の仕事に興味がある
事業会社のインターンにおいても、得られる経験は大きく3点に集約されます。
- AI技術がビジネスにどのように活用されているかを理解できる
- ビジネススキルを習得できる
- チームで働く経験を通して、コミュニケーション能力や協調性を養える
事業会社のインターンでは、AI技術がビジネス現場でどのように活用されているかを直接体感できるのが大きな魅力の一つです。さらに、グループ内での協力を通じて、チームワークやコミュニケーションスキルを習得できるのも大きなメリットです。
AI専門会社のインターンで得られる経験
一方、AI専門会社に向いている人は次のような傾向がある人です。
- 専門的にAI分野に関わる仕事をしたい
- さまざまな業界を相手にAI技術を磨いていきたい
- AI開発・実装の仕事に興味がある
AI専門会社では深層学習や機械学習などの技術をとことん追求できる環境が整っています。インターンで体験できる内容は、以下の3つにまとめられます。
- 専門性の高いスキルを習得できる
- 最新のAI技術や研究に触れる機会が多い
- 研究開発の最前線で活躍するエンジニアから直接指導を受けられる
大規模データの扱いや高精度モデルの設計など、高度かつ実践的なスキルを培えるのが特徴です。比較的少人数で密にコミュニケーションを取る環境が多いため、自分の強みや得意分野を早い段階で明確にしやすいのも大きなメリットでしょう。
あなたが目指す「AIエンジニア像」によって選び方は変わる
ビジネス視点を広げたいなら事業会社、技術力を深めたいならAI専門会社というのが一つの目安です。AI技術以外の業務にも関わりたい、または研究開発よりもサービス企画や顧客課題の解決に重点を置きたい場合は、事業会社のインターンを選ぶのも良いでしょう。
一方で、特定の業界に限定されず、幅広い分野でAI実装に挑戦したいなら、AI専門会社が向いています。
ここからは、AI専門会社の一例として「HEROZ」をピックアップし、インターン参加で得られる具体的なスキルアップ方法や成長事例をさらに掘り下げていきます。これまでインターン生と働いたことがあるHEROZの社員に実際に話を伺いながら、その魅力に迫ってみましょう。

揉まれながら成長できる
HEROZでは、ダイナミックなAIの変化に対応するスキルを養いながら、次世代のAIエンジニアとして活躍したい若手を歓迎しています。
「AI革命を起こし、未来を創っていく」という理念を掲げ、専門性の高い“尖ったエンジニア”を目指せる職場づくりを徹底。開発・実装のスペシャリストが揃うHEROZでは、AI分野の最前線で挑戦し、成長し続けられる環境で、自らの可能性を伸ばしていくことができます。
インターンでAI・機械学習スキルを
上げる秘訣は?
一般的なインターンでは裏方の補助作業を想像する方もいるかもしれませんが、HEROZでは実案件に近い形で課題に取り組めます。たとえば、実際の顧客や社内の課題を基にした「シミュレーション型プロジェクト」に参加することもあります。データのマスキングなど、セキュリティ面は配慮しつつ、要件定義や技術調査、実装、テストまでAIプロジェクトの一連の流れを体験できるよう工夫しています。
座学ではわからない「プロジェクト全体の把握」や「実務レベルの課題解決力」が、実践を通じて着実に習得できます。
過去のインターンの事例ですと、強化学習による具体的ゲーム課題の解決(麻雀AI)、最適化手法による建設間取りの最適化検討、生成AIによる医療関係アプリの開発検討などがありました。いずれも、インターン生には主体的にプロジェクトを推進していただきます。技術調査、実装、実験、結果まとめ、報告まで、我々の業務で普段エンジニアがこなしているプロセスを一通り経験いただけると思います。
AIや機械学習に取り組むうえでの土台になるのは、やはり「探求心」と「好奇心」だと考えています。技術そのものに興味を持っていれば、自分で調べたり新しい手法を試したりといった行動が自然と増えていきますよね。大事なのは「なぜこの手法を使うのか」「ほかのアプローチだとどうなるのか」と、“WHY”を問い続けることです。
誰にでも必ず好奇心のカギはあると思います。もし技術的な観点に好奇心が沸かないようであれば、「ビジネスとしての有効性」、「ユーザー視点の考察」、「現在のやり方の向上策」、「手法の他業界への横展開」などを考えると刺激になるかもしれません。
インターン期間中は知識不足で戸惑う場面もあると思いますが、いつでも社内チャットやメンターとの定期ミーティングなどで相談できる環境を整えていますので、自分なりに試行錯誤を重ねながら成長してほしいですね。
過去には、専門外の分野に挑戦することになったインターン生がいました。最初は戸惑っていたようですが、自分で勉強方法を考えたり社員に質問したりを繰り返して、最終的には問題を解くためのアルゴリズムや機械学習モデルを完成させ、成果をまとめて発表するところまでやり遂げてくれました。
自律的に動ける人ほど伸びが早いと感じますし、行き詰まったときに相談してくれる方が“次の一手”を見つけやすい印象です。私たちは「正解を与える」のではなく、「解決に導くための視点」を提供するように心がけているので、自分の思考で課題に向き合う力が自然と養われるのだと思います。
インターンを通じて目指すべき
「理想のAI開発者像」とは?
学生時代にさまざまな技術分野に触れ、「あらゆる場面で通用する基礎力」を身につけることが大切だと思います。ただし、全分野でエキスパートレベルになるのは現実的ではありません。広く基礎知識を備えながらも、自分が突き詰めたい分野を一つ見つけ、そこをエキスパートレベルにまで磨き上げるのが「理想のAI開発者」ですね。インターンの期間はその得意分野を見極める絶好のチャンスでもあるので、いろいろな領域に挑戦して自分に合った道を探ってほしいです。
「自分の専門はコレだけだから、他の分野はできない」と決めつけてしまうことですね。AIはさまざまな業界やニーズに応じて広がり続けている分野なので、思いがけないところから新しいインスピレーションが生まれることがあります。ビジネス面やユーザー体験の視点を取り入れるだけでも、自分の技術力を活かすポイントが大きく変わってくるでしょう。インターンでも、勉強不足の分野があってもそこを学ぶチャンスと捉え、柔軟に吸収していく姿勢が望ましいですね。
私たちが見てきた中で、成果を出すインターン生に共通しているのは「課題を楽しめている」という点です。自分の専門外であっても、興味を持って取り組みながら分からない点を質問し、自分なりのアプローチを工夫していく。そうするうちに、いつのまにか初期には想像もできなかったレベルまでスキルが伸びているんです。
AI開発には試行錯誤がつきものですが、その過程をどう楽しめるかが、将来にわたる成長のカギだと思います。
インターン期間中は、普段の研究室や授業では経験できない新しい視点や技術に触れる機会がたくさんあります。自分が思っている以上に多角的に学べるからこそ、まだ気づいていない「本当の強み」を発見できるチャンスだと考えています。ぜひ積極的に行動し、柔軟に考えながら自分の限界を決めずにチャレンジしてみてほしいです。
HEROZのインターンで、
あなたの可能性を広げてみませんか?
ここまで紹介してきたように、HEROZのインターンはスキルアップだけでなく、AI開発者としての理想像を明確にする絶好の機会です。多様なプロジェクトと自由度の高い学びの場を通じて、自分の得意分野を極める楽しさと、まだ見ぬ成長の可能性を体感してみてください。
次のページでは、HEROZに新卒で入社をし、現在活躍しているAIエンジニアの方にインタビューしました。インターン・就活時代のエピソードや開発業務で大切なことを紹介していますので、経験者の声を参考にしながら、将来のキャリアを自分で切り開いていきましょう。
