現役AIエンジニアが新卒に伝授!
現場で本当に役立つスキルと学び方
ここでは、メーカーのDX推進本部として経験を積み、現在HEROZでエンジニアマネージャーとして活躍するM.Hさんにインタビュー。具体的な仕事内容や今後の展望について伺いました。

揉まれながら成長できる
HEROZでは、ダイナミックなAIの変化に対応するスキルを養いながら、次世代のAIエンジニアとして活躍したい若手を歓迎しています。
「AI革命を起こし、未来を創っていく」という理念を掲げ、専門性の高い“尖ったエンジニア”を目指せる職場づくりを徹底。開発・実装のスペシャリストが揃うHEROZでは、AI分野の最前線で挑戦し、成長し続けられる環境で、自らの可能性を伸ばしていくことができます。
入社までのキャリアと
HEROZを選んだ理由

テレビ通販会社や大手家電メーカーのDX推進本部で経験を積んだ後、HEROZに入社。現在はエンジニアマネージャーとしてAI開発ビジネスにおいて、エンジニアのマネジメント業務を担っています。
きっかけは何ですか?
きっかけはエージェントからの紹介です。最初は大手メーカーへの転職を考え、何社か合格していたのですが、やっていることが一番面白かったのでHEROZに決めました。エージェントの紹介があるまでHEROZのことは知りませんでした。
理由を教えてください。
もともと最新技術に携わりたいと考えていたため、HEROZの取り組みに強く惹かれました。HEROZは『AIで革新を起こす』という理念のもと活動していますが、常にその先にユーザーの存在を意識している点に大きな魅力を感じました。
期待していたことはありますか?
前職では主にプリンター機器のデータを扱っていましたが、HEROZでは金融機関やゲームユーザーの行動データ、ゼネコン関連のデータなど、さまざまなデータソースを活用できる点に魅力を感じました。
多角的な視点から社会を捉え、新たな視点を持ってAI技術に取り組めることを期待していました。
HEROZでの業務内容と
タイムスケジュール
リモートワークで、始業後30分くらいはメールやSlackのメッセージ確認を行います。その後、午前中はクリエイティブな時間として、できるだけ打ち合わせなどを入れず、13:00くらいまでは資料作成や分析業務、問題解決に集中できる時間としています。
午後は主に打ち合わせや情報共有、メンバーとのブレインストーミングを行うことが多いです。夕方以降は、研究や案件に関連する論文調査などに取り組む学習の時間に充て、だいたい19:00くらいには退勤しています。
- 9:00~9:30 出勤(リモートワーク)
- 9:30~10:00 メール/メッセージチェック
- 10:00~13:00 問題解決するための時間
- 14:00~17:00 打ち合わせ、情報共有
- 17:00~19:00 研究や勉強時間
- 19:00 退勤
教えてください。
現在は分析業務を行う機会が減り、マネジメントに重点を置いています。業務内容としては、課題解決に向けたアイデアを発案し、解決策の方向性を考えながら、メンバーとディスカッションを重ね、議論をリードすることが中心です。
お客様のニーズを把握した上で、AIを用いたビジネス課題の解決策を発案し、さらに他者からもアイデアを引き出すことが私の役割です。また、AIエンジニアのアウトプットに対して、客観的な視点で解釈し、ビジネス的な意味合いを共に検討する役割も担っています。
私自身がAI技術の実装を行うというよりも、AI技術とお客様のビジネスニーズを結びつける役割を果たしています。また、各種資料の確認やAIエンジニアが作成したコードの確認など、細かい業務も多く担当しています。
HEROZで求められるスキルと学生へのアドバイス
持っておいてほしいことはありますか?
まず、AIスキルについては、幅広くさまざまな概念を浅くとも知っておくことが望ましいと考えています。大学在学中に深く理解していなくても、入社後に必要に応じて専門性を深める機会が多くあるからです。
また、データサイエンスの観点では、自分で経験を積むだけでなく、他者の事例から学ぶことも非常に重要です。多様な書籍を通じて、データとAIがどのように活用されているかについて、興味深い事例や成功・失敗事例を数多く知っておくことが大切です。
『成功体験・失敗体験』について教えてください。
成功体験としては、大学で学んだコーディングやPythonなどのスキルを活かし、実際のデータでモデリングを行うなど、大学時代に学んだことが社会でも通用することを実感できる点です。自分のアウトプットが仕事で活用されることは、モチベーションにもつながります。
失敗体験としては、技術的な解決が可能であっても、お客様のニーズを満たすための必要なデータが入手できず、業務が進まない状況に直面することでしょう。こうした場面では、代替案の提示を含め、柔軟に対応するスキルが求められます。
なぜ必要か具体的に教えてください。
大学での研究テーマとしては興味深いアイデアでも、企業においては実際に収益化する必要があります。いかにして利益を生み出すかを考えることがポイントです。
例えば、モデリング結果が技術的には優れていても、最終的に人が理解・解釈し、実際のアクションに結びつけなければなりません。お客様はより良い意思決定を目的にAIを導入しているため、この目的が達成されなければ最終的な利益につながりません。
書籍でも養えるものでしょうか?
ビジネス向けの書籍も豊富にありますので、特に学生の方には、AIのビジネス目的について学ぶことをおすすめします。大学在学中はビジネススキルを学ぶ機会が限られているため、即座に身につくものではありません。
ちなみに、AI関連のブログには技術的な内容が多く、ビジネス視点を学ぶには十分ではないかもしれません。やはり書籍を通じて、お客様がビジネスとして何を実現したいのか、どのように運営したいのかを理解していくのが良いでしょう。
HEROZで目指せるキャリアについて
キャリアパスについて、ご意見をお聞かせください。
エキスパートは、自らの技術を極め、専門分野での頂点を目指す役割を担います。一方、マネジメントでは常に正解を持っている必要はなく、チーム全体を導き、お客様の課題解決に向けた方向性を示すことが主な役割です。
また、各メンバーの成長を促すこともマネージャーの重要な責務であり、メンバーが正解にたどり着けるような雰囲気や環境を整えることがマネジメントの本質だと考えています。
キャリアについて、どのようにお考えですか?
コミュニケーションにはさまざまなスタイルがあり、それぞれの特性を理解して適応するのもマネージャーの役割の一つです。私は、いわゆる『コミュ障』という言葉は好きではありません。苦手という人もコミュニケーション能力が低いわけではなく、単にスタイルが違うだけです。
ビデオ会議などで活発に話す人もいれば、対面でこそ本領発揮できる人もいるし、チャットでメッセージを伝える人もいますよね。それぞれのコミュニケーションスタイルに合わせるのが大事な時代になったのだと思います。
AIエンジニアとしての未来に向けて
検討中の学生にメッセージをお願いします。
AIは今後さらに普及が進むと考えられます。現段階では、AIはツールとしての役割が主流ですが、これからは意思決定を行うエージェント、つまり生物的な存在に変わっていくでしょう。
良くも悪くもAIは間違いなく世界を変えていくことになります。その変革の方向性を導いていくのは、私たちAIエンジニアです。新しい時代のドライバーとして、ワクワクしながら仕事ができると思います。
感じられる魅力を教えてください。
2009年に設立したHEROZは、ベンチャーやスタートアップではありませんが、そのような雰囲気が残っている、柔軟性と自由な社風が魅力の会社です。また、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが次々とジョインするので、常にお互いが助け合い、学び合う環境が整っています。
1年目の人も10年目の人も、常に新人の視点で挑戦し、成長し続けられる点がHEROZの魅力です。
自分はTeacherにはなりたくありません。学生をビジネスパーソンに育てる責任はあるかもしれませんが、世代が入れ替わっていくAIエンジニアとして、これからも学び続ける姿勢を保ちたいと思っています。
さらに、学生や新卒の皆さんから新しいアイデアをもらい、『生涯学習』という同じ船に乗ることで、私自身も学び、成長し続けられると考えています。
技術力だけでなくビジネス視点も養うことが、AIエンジニアとしての成長につながるという貴重なお話をいただきました。
当メディアでは、この他にもHEROZに在籍する個性的なAIエンジニアにインタビューしています。これからAIエンジニアを目指そうと考えている人が、仕事に対する向き合い方や将来の目標を考える参考にしてみてください。
